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メキシコ時代の話4

文化も違えば、言葉も違う国で、

12歳の私は、一通りの洗礼を浴びながら、

馴染んでいく事になるのですが、

前回書いた、1600mという高地の他にも

慣れた事として、

「下痢」です。

もちろん、水道水は飲まないという常識は

知っていました。

しかし、原因はそこら中に転がってるのです。

決して衛生的とは言えなかった当時の

メキシコですが、明らかにヤバそうな雰囲気

を醸し出しているものもあれば、

いかにも大丈夫そうな物もあります。

たかがオレンジジュースで、何度泣いたことか。。

ですので、下痢することにもある程度

なれるのですが、

驚くことに、これも胃腸が強くなり、

徐々に下痢をしなくなるのです。

何を食べても。

何を飲んでも。

最後には、試しに水道水はもちろん、

グラウンドの放水用の水まで飲んでみましたが、

大丈夫なんです。

慣れるんですねー。

海外では、サッカーをする以前に、

生活すること自体に、

日本では使うことのなかったエネルギー

を使います。それも大量に。

最初は、途方に暮れるような出来事も、

徐々に慣れ、強くなるものです。

私は何度も下痢で動けないという、

絶望的な状況にも、慣れて強くなりました。


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