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メキシコ時代の話5

なんとか酸素の薄い高地にも慣れ、

下痢にも慣れ、

サッカーの練習参加にも慣れてきた頃、

ふと、サッカーの試合が無い事に気付く

私。

正確にいうと、試合はあったのですが、

呼ばれてない。。

というか、呼ばれてたかどうかもわからない。

何せ、

言葉(スペイン語)がわからないんですもの。。

練習の後、

明日の試合の話をしてても、

さっぱり、わからないわけです。

そんな私でしたが、

不思議と、それでも楽しかったんですね。

精一杯、メキシコでサッカーをする事を

楽しんでいました。

大げさにいうと、

極限に情報を遮断することで、

自分のやるべきことに集中する。

やりたいことに集中する事が

自然に出来ていた状態とも言いましょうか。笑

周囲が何を言っていようが、

批判であれ、評価であれ、

全く関係ない。

自分が好きな事に集中しているわけです。

よく考えたら、この状況って、

すごくないですか?

自分がどう評価されていようが、

何を言われていようが、

わからない。。。

でも楽しくて、一生懸命にやっている。

これが究極の集中。。

そんな私を見てなのか、

言葉が少しだけわかるようになったからかさえも

わかりませんが、

やがて、試合に行けるようになり、

活躍できるようになりました。

初めての試合は、

前半0−0、後半からの途中出場、

1ゴール、1アシスト。

2−0の勝利に大貢献し、

一気にチームの輪に入った瞬間でした。

試合後には、

応援の父兄から、持ちきれないくらいの

ジュースやお菓子をもらったのを

覚えています。

「グラシアス」くらいしか言えませんでしたが・・。


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