Pickup
メキシコ時代の話2 

その2「笑っとけ」

メキシコに到着した時の最初の印象は、

とにかく排気ガス臭いというものでした。

車はボロボロで、バスやトラックは

物凄い黒煙を上げて走っていて、車の荷台に

乗っていたり、バスのドアから半身を出して

捕まりながら乗っていたり。

なんとも不安と期待が入り混じった気持ちというのが

最適な言葉でしょうか。

いや、不安の方が大きかったかなと思います。

なにせ、全く言葉がわからなかったのですから・・。

メキシコはスペイン語を話します。

少しはスペイン語の勉強をして行ったつもりなのですが、

全くわからない。というか聞きとることもできない。

私が知っていて、聞こえた単語は、

Si(はい)とGracias(ありがとう)

の2つだけでした。

あとは、さっぱり聞こえないし、わからない。

検討もつかないという感じでした。

そこで覚えたのが、

「笑顔」

人間て本当に困ったら、笑うんですね。

そしてなんとか切り抜ける。

そんな繰り返しをしているうちに、

「笑顔最強説」が自分の中で実証されていきました。

ニコニコ笑っている人間に、

悪いことや嫌なことできますか?

私はなんとなく、いい奴っぽい感じを出すことで、

身を守り通しました。

よく言われることではありますが、

笑顔って本当に自分を助けてくれます。

色々な危険や不安を和らげてくれます。

人生いろいろ、困った時ほど、

「笑っとけ。」

を身につけたお話でした。

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