文化も違えば、言葉も違う国で、
12歳の私は、一通りの洗礼を浴びながら、
馴染んでいく事になるのですが、
前回書いた、1600mという高地の他にも
慣れた事として、
「下痢」です。
もちろん、水道水は飲まないという常識は
知っていました。
しかし、原因はそこら中に転がってるのです。
決して衛生的とは言えなかった当時の
メキシコですが、明らかにヤバそうな雰囲気
を醸し出しているものもあれば、
いかにも大丈夫そうな物もあります。
たかがオレンジジュースで、何度泣いたことか。。
ですので、下痢することにもある程度
なれるのですが、
驚くことに、これも胃腸が強くなり、
徐々に下痢をしなくなるのです。
何を食べても。
何を飲んでも。
最後には、試しに水道水はもちろん、
グラウンドの放水用の水まで飲んでみましたが、
大丈夫なんです。
慣れるんですねー。
海外では、サッカーをする以前に、
生活すること自体に、
日本では使うことのなかったエネルギー
を使います。それも大量に。
最初は、途方に暮れるような出来事も、
徐々に慣れ、強くなるものです。
私は何度も下痢で動けないという、
絶望的な状況にも、慣れて強くなりました。