親子の関係というものに正解は無く、
また理想もそれぞれでしょう。
その上で、どんな理想であっても
共通して私が大事に思う事、
それは、
「自立」です。
読んで字のごとく、「自分で立つ」と言う事。
これには本当に深い意味があると思います。
親が子供に与える行為は、
子供が「自立」するためではないでしょうか。
ミルクを与える事、服を着せる事、
手をつなぐ事、教育を受けさせる事、
お弁当を作る事、習い事をさせる事、
すべては、子供が自分の力で、
より豊かに生きていくために与えるものです。
そうすると、
「子供の為を思って〜」は、
「子供が自立する為に〜」であるべきかなと思います。
そう考える事で、
「サポート」なのか「甘やかし」なのかを
判断しやすくなるのではないでしょうか。
しかし、
最初は必要だったサポートも
いつまでも親という補助輪をつけたままだと
子供はスピードも出せず、行きたいところにも
行けず、やがて邪魔に感じるようになるものです。
補助輪やサポーターは、
外すために着けるものであり、
決して、それに身を預けるものではありません。
自分で考え、行動し、責任を取る事が
出来る人間になるサポートをする。
こう考えれば、
手を添えることも、離すことも、
とても重要で、喜びのある、素敵な事ですね。
親のサポートは、
「外すためのサポーター」として、
「支えすぎず」や「離しすぎず」の
バランスが重要になる難しい役割ですが、
なるべく早く外せるようになるサポーターが
良いサポーターなのではないかと
思います。